音であふれる街 ヴェネチア

イタリア好きの私、中でもヴェネチアの街歩きは大好きです。迷宮都市と言われるだけあって、まっすぐな道なんてひとつもなく、どれも細くて曲がっています。そしてどの路地にも小さなお店がたくさん。とはいえ、一度見つけたお店でも、あとで見てみようなんて思っていたら「あのお店はどうやって行ったらいいの!?」ということも度々。そんな感じで、迷子になりながら歩くのはとても楽しいものです。

ヴェネチアを歩いていて思ったことはもうひとつ。それは音楽がいっぱいだということ。例えば街の中心的な広場であるサン・マルコ広場ではカフェの野外ステージが2つもあって、それぞれのカフェの楽団が交代で演奏をしていました。サン・マルコ広場は昔から人々のサロンだったといいますが、本当にその通り。カフェでお茶をしながら演奏を聞くなんて、とても優雅な気分です。

他にもヴェネチア観光で有名なゴンドラでは、船頭さんが歌っていたり演奏をしていたり。劇場前の広場でグラスハープの演奏があったりと、街は音楽であふれていました。

夜、ホテルの部屋で聞こえてきたのはどこかで演奏しているギターの音。とてもやさしくて心地いい音でした。そしてもうひとつ、路地を通る人々の声。イタリア語ならではの元気のいい声がたくさん聞こえてきました。実は私がイタリアが好きな理由のひとつがこれ。イタリア語の発音ってとてもかわいらしくて、なんだか元気がでる音なんです。

そういえば早朝、ゴミ収集の人が大きな台車を押しながら「アトンショーン、アトンショーン(気をつけて)」と歩いているのもヴェネチアらしい音。

ふと思ったのは、これだけたくさんの音が聞こえるのは車が走っていないからかなということ。ヴェネチアは市街地の中には車は一切なし。移動手段は徒歩かボートなんです。ヴェネチアから移動して違う街に行った時に、久しぶりに車を見てびっくりしました。

路地が狭くて、人しか通らない街。だからこそいつもより周りの音がよく聞こえてくるのかもしれません。たくさんの音楽と人の声。それも私のヴェネチアの思い出のひとつです。

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